電磁界
【同義語:電磁場】
電磁界とは、電界(電場)と磁界(磁場)の総称のことです。「電界」と「磁界」がある空間(場所)を「電磁界」、空間を伝わっていく波を「電磁波」といいます。
電磁界とは、電界(電場)と磁界(磁場)の総称のことです。「電界」と「磁界」がある空間(場所)を「電磁界」、空間を伝わっていく波を「電磁波」といいます。
電界
【同義語:電場】
電界とは、電気的な力(プラスとマイナスが引き合う力)が働く空間のことです。電界の強さ(電界強度)を表す単位は、V/m(ボルト/メートル)が用いられています。
電界とは、電気的な力(プラスとマイナスが引き合う力)が働く空間のことです。電界の強さ(電界強度)を表す単位は、V/m(ボルト/メートル)が用いられています。
磁界
【同義語:磁場】
磁界とは、磁気の力(N極とS極が引き合う力)が働く空間のことです。磁界は電気が流れることで発生するほか、磁石のまわりにも発生します。磁界の強さ(磁界強度)を表す単位は、A/m(アンペア/メートル)ですが、一般的には磁界強度とは磁束密度(単位面積当たりに通っている磁力線の量)を意味しており、T(テスラ)、G(ガウス)が用いられています。現在は、SI単位系では磁界強度を表す単位はTが標準的ですが、以前に製造された磁界測定器にはG表示のものもあります。なお、米国などでは現在もGを使用しています。
磁界とは、磁気の力(N極とS極が引き合う力)が働く空間のことです。磁界は電気が流れることで発生するほか、磁石のまわりにも発生します。磁界の強さ(磁界強度)を表す単位は、A/m(アンペア/メートル)ですが、一般的には磁界強度とは磁束密度(単位面積当たりに通っている磁力線の量)を意味しており、T(テスラ)、G(ガウス)が用いられています。現在は、SI単位系では磁界強度を表す単位はTが標準的ですが、以前に製造された磁界測定器にはG表示のものもあります。なお、米国などでは現在もGを使用しています。
静電磁界
静電磁界とは、時間的に大きさや向きが変化しない電磁界のことです。時間的な変化がないため、周波数は0Hz(ヘルツ)です。
静電界
静電界とは、時間的に大きさや向きが変化しない電界のことです。時間的な変化がないため、周波数は0Hz(ヘルツ)です。
静磁界
静磁界とは、時間的に大きさや向きが変化しない磁界のことです。時間的な変化がないため、周波数は0Hz(ヘルツ)です。
超低周波電磁界
超低周波電磁界とは、0Hz(ヘルツ)から300Hzまでの周波数帯の時間変動する電磁界のことです。主に、家電製品や電力設備から発生しています。
超低周波電界
超低周波電界とは、0Hz(ヘルツ)から300Hzまでの周波数帯の時間変動する電界のことです。主に、家電製品や電力設備から発生しています。
超低周波磁界
超低周波磁界とは、0Hz(ヘルツ)から300Hzまでの周波数帯の時間変動する磁界のことです。主に、家電製品や電力設備から発生しています。
低周波電磁界
低周波電磁界とは、1Hz(ヘルツ)から100kHz(キロヘルツ)までの周波数帯の電磁界のことです。
低周波電界
低周波電界とは、1Hz(ヘルツ)から100kHz(キロヘルツ)までの周波数帯の電界のことです。
低周波磁界
低周波磁界とは、1Hz(ヘルツ)から100kHz(キロヘルツ)までの周波数帯の磁界のことです。
中間周波電磁界
中間周波電磁界とは、300Hz(ヘルツ)から10MHz(メガヘルツ)までの周波数帯の電磁界のことです。中間周波電磁界は、IH調理器などに用いられています。
中間周波磁界
中間周波磁界とは、300Hz(ヘルツ)から10MHz(メガヘルツ)までの周波数帯の磁界のことです。中間周波電磁界は、IH調理器などに用いられています。
高周波電磁界
高周波電磁界(無線周波電磁界)とは、10MHz(メガヘルツ)から300GHz(ギガヘルツ)までの周波数の電磁界のことですが、一般的には電波ともよばれています。電波は、テレビおよびFM・AMラジオの放送、携帯電話、無線LAN(Wi-Fi)、その他多くの放送、通信に用いられています。
電波
電波法の定義では、電波は、3THz(テラヘルツ)までの周波数の電磁波をいいます。電波は、テレビおよびFM・AMラジオの放送、携帯電話、無線LAN(Wi-Fi)、その他多くの放送、通信に用いられています。なお、電波防護指針が対象とするのは、10kHz(キロヘルツ)から300GHz(ギガヘルツ)の電磁波です。
マイクロ波
マイクロ波とは、300MHz(メガヘルツ)から300GHz(ギガヘルツ)までの周波数帯の電磁波のことです。マイクロ波は、電子レンジ、携帯電話、無線LAN(Wi-Fi)、テレビ放送などに用いられています。
直流磁界
直流磁界とは、直流電流のまわりに発生する磁界のことです。直流電流は、時間的に大きさや向きが変化しないため、発生する直流磁界も時間的な変化がなく周波数は0Hz(ヘルツ)です。
交流磁界
交流磁界とは、交流電流のまわりに発生する磁界のことです。交流電流は、時間的に大きさや向きが変化するため、発生する交流磁界もそれに応じて大きさや向きが変化します。
磁束密度
磁束密度とは、単位面積あたりに通過する磁力線の量のことです。磁束密度の単位は、T(テスラ)、G(ガウス)が用いられています。現在は、SI単位系では磁界強度を表す単位はTが標準的ですが、以前に製造された磁界測定器にはG表示のものもあります。なお、米国などでは現在もGを使用しています。
誘導電流密度
誘導電流密度とは、磁束の変化によって電圧を誘起する現象である電磁誘導によって生じる誘導電流の単位面積当たりの量のことです。
静電誘導
静電誘導とは、電界によって物体(人)の電荷(プラスとマイナスの電気)の分布が変わる現象のことです。
電磁誘導
電磁誘導とは、磁束の変化によって電圧を誘起する現象のことです。電磁誘導により生じる電流を誘導電流といいます。
発電所
さまざまなエネルギーから電気を作り出す施設のことを発電所といいます。エネルギー源によって水力発電、火力発電、原子力発電などいくつもの発電方式があり、日本国内ではそれぞれの長所と短所を活かし上手に組み合わせることで効率よく電気がつくられています。
原子力発電
ウランなどの核燃料の核分裂により生成される熱エネルギーで水などから高温の蒸気を発生させ、それが膨張する力で発電機につながったタービンを回して発電する方式です。蒸気の力で発電させる仕組みは、火力発電と同じです。
火力発電
石油、石炭、液化天然ガス(LNG)などの燃料の燃焼により生成される熱エネルギーで水から高温の蒸気を発生させ、それが膨張する力で発電機につながったタービンを回して発電する方式です。ガスタービンと蒸気タービンを組み合わせたものや、離島などでのディーゼルエンジンを用いたものもあります。
水力発電
水が高いところから低いところへ落ちる時の位置エネルギーを利用して、発電機につながった水車を回して発電する方式です。川の水をそのまま落とす方式(水路式)と、ダムをつくって川の水をためてから落とす方式(ダム式)があります。
風力発電
風の運動エネルギーを利用して、発電機につながった風車を回して発電する方式です。
太陽光発電
半導体に光が当たると電気が発生する現象を利用して、太陽光のエネルギーを直接電気に変換して発電する方式です。
送電線
発電所から変電所に大量の電気を効率よく送る電線のことです。鉄塔などを使って上空に設置した電線で電気を送る架空送電線と、地下に設置された電力ケーブルで電気を送る地中送電線などがあります。
変電所
電気の電圧を変える(変圧)場所のことです。発電所から500kV(キロボルト)や275kVという高い電圧で送られてきた電気は、一次変電所、二次変電所、配電用変電所などそれぞれの変電所で少しずつ電圧を下げて、家庭や工場に届けられます。
配電線
変電所から家庭や工場に送る電線のことです。電柱を使って電気を送る架空配電線と地中に埋設した電力ケーブルを使って送る地中配電線があります。
パワーコンディショナ
パワーコンディショナとは、太陽光パネルで発電した直流の電気を家庭内で使用できる交流の電気に変換する機器のことです。
電波塔
電波塔とは、放送や通信のための電波を送信する設備のことです。
基地局
携帯電話端末と直接電波のやり取りをして交信する固定アンテナの通信網のことです。端末と通信網の間の通信を中継する役割を担っています。
磁気浮上式
磁力による反発力または吸引力を利用して車体を軌道から浮上させ、リニアモーターで加減速させて走行する鉄道のことです。リニアモーターとは、一般の回転式のモーターを直線状に引き伸ばしたもののことで、一般のモーターが回転運動をするのに対し、リニアモーターは基本的に直線運動をします。
鉄輪方式
浮上させずに車輪によって車体を支持し、推進および電磁ブレーキにリニアモーターを利用する方式のことです。リニアモーターとは、一般の回転式のモーターを直線状に引き伸ばしたもののことで、一般のモーターが回転運動をするのに対し、リニアモーターは基本的に直線運動をします。
超電導磁石
超電導とは、特定の金属や化合物などの物質がとても低い温度に冷却されたときに、電気抵抗が急激にゼロになる現象をいい、超電導磁石とはこの性質を持った超電導体を用いた磁石です。実用化されている超電導磁石のほとんどは、ニオブチタン(NbTi)という合金で構成されていますが、これは摂氏マイナス269度の液体ヘリウムに浸して冷却すると超電導状態になります。超電導状態になったコイルに電気を流すと、電気抵抗がないため、コイルの中を減衰することなく永久に流れ続け、強力な磁界を発生し続けます。
電流
電流とは、電気が流れる量のことです。電流を表す単位は、A(アンペア)が用いられています。
アンペアは、右ねじの法則を発見し電気と磁気の関係を明らかにした、フランスの物理学・数学者であるアンドレ=マリ= アンペール(André-Marie Ampère)にちなんで名付けられました。一般家庭では、電気の使用状況にあわせて20Aや30Aなどアンペア数を選択し契約をするのが一般的です。
交流電流
電流の流れ方には直流(DC:Direct Current)と交流(AC:Alternating Current)があります。
直流とは、電池のようにプラス極とマイナス極が固定されて、一定の方向に電気が流れる電流のことです。交流とは、電気の流れる方向が周期的に変化する電流をいいます。日本国内では、家庭に送られてくる電気は交流であり、1
秒間に東日本では50回、西日本では60回プラス極とマイナス極が入れ替わっています。
交流
電流の流れ方には直流(DC:Direct
Current)と交流(AC:Alternating Current)があります。
直流とは、電池のようにプラス極とマイナス極が固定されて、一定の方向に電気が流れる電流のことです。交流とは、電気の流れる方向が周期的に変化する電流をいいます。日本国内では、家庭に送られてくる電気は交流であり、1
秒間に東日本では50回、西日本では60回プラス極とマイナス極が入れ替わっています。
直流電流
電流の流れ方には直流(DC:Direct
Current)と交流(AC:Alternating Current)があります。
直流とは、電池のようにプラス極とマイナス極が固定されて、一定の方向に電気が流れる電流のことです。交流とは、電気の流れる方向が周期的に変化する電流をいいます。日本国内では、家庭に送られてくる電気は交流であり、1
秒間に東日本では50回、西日本では60回プラス極とマイナス極が入れ替わっています。
直流
電流の流れ方には直流(DC:Direct
Current)と交流(AC:Alternating Current)があります。
直流とは、電池のようにプラス極とマイナス極が固定されて、一定の方向に電気が流れる電流のことです。交流とは、電気の流れる方向が周期的に変化する電流をいいます。日本国内では、家庭に送られてくる電気は交流であり、1
秒間に東日本では50回、西日本では60回プラス極とマイナス極が入れ替わっています。
電圧
電圧とは、電気を流そうとする力のことです。水車を回す時に水の落差(すなわち「水圧」)が大きいほど勢いよく回りますが、これと同じく電圧が大きいほど多くの電気が流れます。電圧を表す単位は、V(ボルト)が用いられています。ボルトは、1800年に世界で初めて亜鉛と銅の電極を使用してボルタ電池を開発した、イタリアの物理学者アレッサンドロ=ヴォルタ(Alessandro
Volta)にちなんで名付けられました。
周波数
周波数とは、1秒間に繰り返す波(山と谷の1組)の数のことです。周波数の単位はHz(ヘルツ)が用いられます。ヘルツは、1887
年に電磁波が空間を伝搬することを初めて証明したドイツの物理学者ハインリヒ=ヘルツ(Heinrich
Hertz)にちなんで名付けられました。
波長
波長とは、波の1サイクル(山と谷の1組)で進む距離のことです。波長の単位は、m(メートル)が用いられています。
電位差
同義語:電圧】
電位差とは、2点間の電気的な高さ(電位)の差のことです。電位差の単位は、電圧と同様にV(ボルト)が用いられています。
磁力線
磁力線とは、磁石のN極からS極に入る想像上の線のことです。磁力線の間隔が狭いほど、磁界が強く、磁力も強く、逆に磁力線の間隔が広いほど、磁界が弱く、磁力も弱くなることを表しています。
放射能
放射能は、放射線を出す能力のことです。放射能の単位は、Bq(ベクレル)が用いられています。一方、放射線は、高いエネルギーを持ち高速で飛ぶ粒子(粒子放射線)と、高いエネルギーを持つ極めて短い波長の電磁波(電磁放射線)の総称です。主な放射線のうち、アルファ線、ベータ線、中性子線は粒子、ガンマ線とエックス線は電磁波です。また、放射線を出す物質のことを放射性物質といいます。
電離
電離とは、原子から電子を引き離すことです。電磁波のうち極めて波長の短いガンマ線、エックス線などの電離放射線は電離作用を有するため、細胞内の遺伝子などを傷つける作用があります。一方、これより波長の長い可視光線、高周波電磁界(電波)、電力設備から発生する低周波電磁界などにはそのような作用はないため、電離放射線と区別して非電離放射線と呼ばれています。
世界保健機関(WHO)
世界保健機関(WHO:World
Health
Organization)は、1948年に設立された国際連合の専門機関のひとつです。「すべての人々が可能な最高の健康水準に到達すること」を目的とし、政策的支援や技術協力のほか、国際保健に関する条約・協定・規則の提案、勧告、研究促進などを行っています。1996年には電磁界ばく露の健康および環境への影響を評価する国際電磁界プロジェクトが発足し、現在まで活動が続いています。
国際がん研究機関(IARC)
国際がん研究機関(IARC:International
Agency for Research on
Cancer)は、世界保健機関(WHO)の専門機関で、化学物質や物理的・生物学的作用因子、労働環境、生活習慣などの発がん性についての調査・研究や、がん対策の推進などを任務としています。IARCの発がんハザード評価は、専門家で構成されるワーキンググループにより行われ、ヒトを対象とした研究(疫学研究)、動物を対象とした研究、メカニズムの解明のための研究における、発がん性についての証拠の確かさに基づいて、対象となる作用因子を定性的に評価・分類しています。この分類は、作用因子についての定量的なリスク評価(発がん性の強さ)を意味するものではありません。
国際非電離放射線防護委員会(ICNIRP)
国際非電離放射線防護委員会(ICNIRP:International
Commission on Non-Ionizing Radiation
Protection)は、非電離放射線の悪影響からヒトと環境を防護することを目的として、1992年に設立された非営利・非政府組織で、非電離放射線ばく露を制限するための科学に基づく助言を策定し、その普及に努めています。ICNIRPは、世界保健機関(WHO)および国際労働機関(ILO)の公式協力機関として認定されています。ICNIRPは、議長1名、副議長1名および最大12名のメンバーで構成されています。メンバーは非電離放射線防護に関連する学術分野(生物学、疫学、物理学、生物物理学、医学)の独立した専門家で、出身国や所属組織を代表するものではありません。
国際電気標準会議(IEC:International Electrotechnical Commission)
国際電気標準会議(IEC:International
Electrotechnical
Commission)は、電気および電子技術分野の国際規格を作成する国際標準化機関です。1ヶ国から1つの標準化機関のみが会員となることができ、日本からは閣議了解に基づき、日本産業標準調査会(JISC)が加入しています。
ファクトシート
感染症や環境など世界保健機関(WHO)が取り組んでいるさまざまなテーマについて、メディアに対してWHOの公式見解をコンパクトにまとめた概要書です。電磁界についても、これまでにファクトシートが13件、情報シートが3件、報道発表背景が1件発表され、一部のテーマは、新しい情報が入る都度に更新されています。
環境保健クライテリア
世界保健機関(WHO)、国際労働機関(ILO)および国連環境計画(UNEP)が共同で実施している国際化学物質安全性計画(IPCS)
の活動のひとつで、広範囲な化学物質をはじめとして騒音、電磁界、放射線などが人の健康や環境へ与える影響についての専門家による評価書のことで、各国当局が健康防護プログラムの作成を支援する目的で、作成されています。
国際的なガイドラインのばく露制限値
人々の健康を防護するために電磁界ばく露の健康リスク評価を行い、その結果に基づいて、国際非電離放射線防護委員会(ICNIRP:International
Commission on Non-Ionizing Radiation
Protection)が定める非電離放射線へのばく露を制限する国際的ガイドラインで、世界的に多数の国がこれを採用しています。これ以外に、米国電気電子学会(IEEE)が提唱する基準も国際的なガイドラインとして米国などで採用されています。
職業的ばく露制限値
職業的ばく露制限値とは、正規の、または割り当てられた業務活動を遂行した結果として、一般的には既知の条件下で、職場においてばく露される成人に適用される制限値のことです。対象者は、ばく露によるリスクについての教育を受けていることや、ばく露を低減するための対策(例:防護具の装着)が講じられていることなどから、一般公衆に対するばく露制限値よりも高く設定されています。
国際的な測定規格(IEC62233)
電気電子分野における標準化に関する議論を行うための国際機関であるIEC(国際電気標準会議)で制定されたもので、家庭用電気機器周囲の電界の強さおよび磁束密度を評価するための測定方法を規定されたものです。
IEC62233を基に、技術的内容を変更することなく作成した日本産業規格は、JIS C
1912(2014)です。
疫学
疫学とは、人間の集団における病気の発生状況(罹患率や死亡率)と、その原因である可能性がある要因との関係を、統計学的に分析する研究手法です。
ばく露
ばく露とは、ある生物が、ある環境(例:放射線、極端な温度、感染性の要因)にさらされることです。ここでは、人体が電磁波にさらされるということを表しています。
刺激作用
人体が非常に強い低周波磁界にばく露されると、電磁誘導によって体内に電流が発生し、その影響により神経や筋肉が刺激されることがあります。これを刺激作用といいます。
熱作用
非常に強い高周波電磁界(電波)にばく露されると、そのエネルギーの一部が体内に吸収され、熱となり体温が上昇します。これを熱作用といいます。
症例対照研究
ある病気を発症した人(症例群)と発症していない人(対照群)の両群を対象にして、関連すると思われる因子への過去のばく露状況を比較する研究です。
相対危険度
ある要因がある事象に対して関連性があるか否かを示す指標の一つで、ある病気を発症した人(症例群)と発症していない人(対照群)の両群を対象にして、両群において想定される要因へのばく露の有無を調査し、ばく露者と非ばく露者の比を調べて求めたものを相対危険度(相対リスク、オッズ比)といいます。
一般公衆
一般公衆とは、すべての年齢の、さまざまな健康状態の人のことです。
小児がん
小児がんとは、一般的に15歳未満の小児に発症するがんの総称です。日本では、小児がんの約4割を白血病、約2割を脳腫瘍が占めます。小児がんは発見が難しく、がんの増殖も速いのですが、成人のがんに比べて化学療法や放射線療法に対する効果が極めて高いのも特徴です。ここ数十年の医療の進歩で、現在では約7割~8割が治るようになってきました。
小児白血病
小児白血病とは、一般的に15歳未満の小児に発症するがんのうち血液のがんのことです。小児がんの約4割を最も多くを占める病気です。白血病にはさまざまな種類がありますが、発症する割合は急性リンパ性白血病(ALL)が約70%、急性骨髄性白血病(AML)が約25%を占めています。小児白血病の子どもの5年生存率は80%以上です。
中枢神経系
中枢神経系とは、脳および脊髄を指します。末梢神経系と対比される神経系。中枢神経系は末梢神経からの情報を収集し、これを統合し判断して、末梢神経に指令を出して、生命活動を調節しています。
脳腫瘍
脳腫瘍とは、頭蓋骨の内部にできる腫瘍の総称のことです。
心臓ペースメーカ
心臓ペースメーカは、心臓がうまく働かない人の体に植え込むことで心臓の動きを助ける機械です。心臓がリズムよく動いているかを監視し、正しいリズムで心臓の筋肉が動くように電気信号を使って命令を出します。
電気・電子機器から発生する電磁界の影響で心臓ペースメーカが誤動作を起こす恐れがありますのでご注意ください。
植込み型除細動器
体内に植え込まれて、心臓の動きを常に監視し、突然おこる命にかかわる不整脈を自動的に検知し、電気治療を行う機器です。電子・電気機器から発生する電磁界の影響で植込み型除細動器が誤動作を起こす恐れがありますのでご注意ください。
植込み型医療機器
体内に植え込んで使用する医療機器のことで、植込み型心臓ペースメーカ、植込み型除細動器などがあります。植込み型心臓ペースメーカ、植込み型除細動器については、電子・電気機器から発生する電磁界の影響で誤動作を起こす恐れがありますのでご注意ください。
半導体
半導体とは、電気をよく通す金属などの導体と電気をほとんど通さない絶縁体との中間の性質を持つ、シリコンなどの物質や材料のことです。
遮へい
ここでは、電磁波(電界、磁界、電磁界)を軽減したり、遮ることをいいます。
水素原子
水素原子とは、水素の原子のことです。原子とは、元素の化学的特性を持つ要素として最小構成物です。
原子核(プロトン)
原子の中心部分に位置し、陽子と中性子によって構成されていて、正の電荷を帯びています。
共振(共鳴)現象
共振(共鳴)現象とは、振動する物体が、その固有振動数に等しい周波数の外部の振動の刺激を受けると、その外部の振動と同期してさらに大きく振動する現象のことです。