電気は、まず下図のような「原子力」「水力」「風力」「太陽光」などの発電所で発電され、送電線変電所配電線を経由して各家庭や工場まで届けられます。これら電気を作り、送るための設備を電力設備といいます。

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電力設備から発生する電磁波の特徴

電力設備から発生する電磁波(磁界)の大きさは、電力設備に流れる「電流の大きさ」と「発生源からの距離」によって決まります。

磁界は、電流が大きいほど強くなり、電力設備から離れるほど急激に(距離の2~3乗に反比例して)弱くなります。

電力設備から発生する磁界の大きさ

日本では電力設備を対象に、磁界の短期的ばく露による人への健康影響を防護することを目的とした規制が導入されています。電力設備から発生する磁界のレベルは、下図のとおり、規制値[200µT(マイクロテスラ)]よりも低く、日常の暮らしで使用している家電製品から発生する磁界の大きさとほとんど変わりません。

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電力設備から発生する磁界の人への影響

科学的に立証されている影響(短期的ばく露影響)について説明します。

生活環境で遭遇する電力設備からの磁界が人に影響を及ぼすことはありません。なお、生活環境の数百倍以上の非常に強い磁界にさらされた場合には、電磁誘導と呼ばれる現象の影響で、神経や筋肉の活動が妨げられることがあります。また、さらに強い磁界では、心臓の働きに影響を与えることがわかっています。詳細はこちらをご覧ください。

なお、科学的に立証されていない影響(長期的ばく露影響)についてはこちらをご覧ください。

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