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WHOは1998年5月に、「電磁界と公衆衛生」シリーズのファクトシートNo.184「公衆の電磁界リスク認知」を公表しました。国際電磁界プロジェクトにおいて、電磁界に関するリスク認知とリスクコミュニケーションは重要な課題と考えられており、そのためこのファクトシートが作成されました。
電磁界に限らず、技術革新に対する社会的反対がある場合、その反対理由として、その技術の進歩がもたらす健康影響に関する知識が完全ではないことが挙げられますが、それだけが反対の理由でないことは明らかです。科学者、政府、産業界、公衆の間のコミュニケーションにおいて、お互いのリスク認知の相違が適切に考慮されずに軽視されていることも、反対を引き起こす原因になります。このため、リスク認知およびリスクコミュニケーションも国際電磁界プロジェクトの範囲として扱われているのです。
このファクトシートでは、ハザードとリスクという概念の理解、リスクの認知を決定する要因(リスクの性質による認知の違い、認知する人々のもつ要因)などを説明し、リスクコミュニケーションの効果的なシステムの確立の必要性を述べています。
ファクトシートの内容は、第VI章1-3の情報を参考に入手できます。[▶VI(1-3)]