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発電所で発電された電気(電力)は、送電線と変電所を経由して遠距離に送られます。発電所から変電所へ送る線を「送電線」、「変電所(変圧器)」から各家庭に電気を配る線を「配電線」と呼びます。
電圧を高くして送電すると、電気エネルギーの損失は低く抑えられることから、発電所で発電された電気は非常に高い電圧で送られ、途中にある変電所で段階的に電圧を下げて、家庭などに届けられます。
一部の電線が送電できない事故が発生しても、瞬時に別の電線からの電力供給に切り替えられるように、送電線や配電線は網の目のように張り巡らされています。
日本は電力の周波数が、50ヘルツと60ヘルツの2種類あり、ひとつの国内で異なる周波数を使用している非常に珍しい国といえます。
この周波数の違いは、明治時代、関東にはドイツの発電機(50ヘルツ用)を、関西にはアメリカの発電機(60ヘルツ用)を導入したためです。莫大な費用と時間がかかるため統一されないまま今日にいたっています。