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送電線には、鉄塔などに電線が張られた「架空送電線」と、電力ケーブルを地中に埋設した「地中送電線」があります。地中送電線は、架空送電線に比べて暴風雨・雪などの自然現象の影響を受けにくいものの、建設費が非常に高く、ひとたび事故が発生すると復旧に時間を要します。
鉄塔は、電線を支え電気を安定に供給するために十分な強度を確保しつつ、電圧や地理的条件などにあわせて設計されているため、いろいろな形をしています。
送電線の電線は主にアルミ線や銅線でできています。一般的には絶縁物で被覆されていません。鉄塔と電線の間は電気を通さない「がいし」(主に磁器製)で絶縁されています。
地中送電では、外部への電気の漏れを防ぐため電力ケーブルが使われています。油をしみこませた紙で絶縁するOFケーブルと、架橋ポリエチレンで絶縁するCVケーブルなどがあります。現在は、工事や保守が容易なことからCVケーブルが多く使われています。電力ケーブルは地下に設置された管路や洞道と呼ばれるトンネル状の地中空間に収容されています。