国際がん研究機関 (IARC) は、世界保健機関(WHO)の外部専門組織で、人々の健康とがん予防を目的に、がんの専門的な研究と評価を行っています。その主な活動の中に、さまざまな要因に対する発がんハザード(発がん性)の同定(特定/評価)があります。
この度、IARCは、2025~2029年の期間に行う発がんハザードの同定の優先度を決定するために諮問グループ会合を開催しました。この諮問グループは、高周波電磁界(電波)について「再評価の優先度が高い」と推奨しました。具体的には、新たなヒトと動物のがんについての証拠から、発がんハザード分類を再評価することが助言されています。一方、超低周波磁界については、既存の証拠は現行の分類の変更を支持していないため、再評価を推奨しないとされています。
なお、高周波電磁界(電波)、超低周波磁界の発がんハザードの同定では、現在共に2B(発がん性があるかもしれない)に分類されています。

フランスのリヨンにあるIARC本部の建物
フランスのリヨンにあるIARC本部の建物

もっと知りたい場合は、以下にお進みください。
https://www.jeic-emf.jp/academic/info/20240415.html

「IARCの発がんハザードの同定」については以下にお進みください。
https://www.jeic-emf.jp/academic/assets/files/international/iarc/Preamble%20to%20the%20IARC%20Monographs%20(amended%20January%202019)%20translation%20to%20Japanese.pdf

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