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私たちの家庭で使う家電製品は、コンセントを通じて電力が供給されています。この電力は、発電所から送電線、変電所、配電線を経て供給される仕組みです。これらの電力設備からは、50ヘルツ(東日本)または60ヘルツ(西日本)の周波数の電界と磁界が発生しています。この電界や磁界には規制が設けられていますが、その理由と値をご存知ですか?
[電界の規制]
電界にさらされると、体の表面に電荷が誘導されますが、電界が大きくなると「ピリピリ」とした刺激を感じることがあります。規制の目的は、このような不快な感覚を防ぐことです。
電界の強さは電圧に依存するため、「kV/m(キロボルト毎メートル)」という単位で表されます。日本では1976年に、世界で最も厳しい規制値3kV/mを独自に採用しました。この値は、人が電界にさらされても刺激を感じないように設定されています。
[磁界の規制]
磁界にさらされると、体内に電流や電荷が誘導されることがあります。非常に強い磁界にばく露されると、目の中の視細胞が刺激され、「磁気閃光」という現象が起こることがあります。これは光が見えるように感じる現象ですが、健康に直接悪影響を与えるわけではありません。それでも、規制はこの現象が起こらないように設定されています。
磁界の強さは電流に依存し、「A/m(アンペア毎メートル)」という単位で示されますが、一般的には「T(テスラ)」や「µT(マイクロテスラ)」が使われます。日本では2010年に、国際非電離放射線防護委員会(ICNIRP)が提唱した規制値200µTを2011年に採用しました。
もっと知りたい場合は、以下にお進みください。
https://www.jeic-emf.jp/public/web_mag/news_letter_2/newsletter-05.html