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「電磁界は健康に影響を与えるのか?」—— この疑問は、1979年に発表されたある疫学研究をきっかけに、世界中で大きな議論を巻き起こしました。特に注目されたのは、「電力設備から発生する商用周波50/60 Hz(ヘルツ)の磁界ばく露が小児白血病の発症リスクを高める可能性がある」という仮説です。
アメリカ・コロラド州で行った疫学調査では、高圧電線の近くに住む子どもたちの白血病発症率が、そうでない子どもと比べて最大3倍高いという結果が報告されました。その後、多くの研究者が追加調査を行い、米国政府は1992年に「EMF・RAPID計画」という大規模な研究プロジェクトを発足させました。このプロジェクトでは、小児白血病だけでなく、脳腫瘍、乳がん、神経行動、生殖機能への影響についても詳しく調査されました。
そして1999年、米国国立環境健康科学研究所(NIEHS)は「電磁界が完全に安全であるとは言えないが、健康に重大なリスクをもたらす可能性は低い」との結論を公表。これを機に、米国では電磁界問題への社会的関心が次第に薄れていきました。
では、なぜこの研究が世界的な注目を集めたのか? そして現在、科学的な結論はどうなっているのか? 本記事では、数回に分けて、商用周波磁界の長期的な健康影響について詳しく解説していきます。
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