朝日新聞「身近な電磁波、体に大丈夫?」(補足説明)
2009年6月23日記事
2009年6月23日の朝日新聞朝刊科学欄の「身近な電磁波、体に大丈夫?」の記事のうち、小児白血病のリスクに関する記載内容に関して電磁界情報センターとして下記のように補足します。
朝日新聞記載内容(関連箇所のみ)
電磁波の健康影響については、様々な調査や見解がある。たとえば10万人あたり数人の割合で発症する小児白血病のリスク。 国際的な疫学調査で高圧送電線の電磁波と統計学的には関連があるとされたが、動物実験では電磁波を浴びせ続けても発症した例はないという。 〔朝日新聞社 アスパラクラブ(aspara.asahi.com)『aサロン・科学面にようこそ』より]
補足
疫学調査について
記事には、『国際的な疫学調査で高圧送電線の電磁波と統計学的には関連があるとされたが、』とあります。
世界保健機関(WHO)が2007年6月に公表した「WhoファクトシートNo322」によると、「居住環境での0.3~0.4μt(マイクテスラ)を超える商用周波磁界への平均ばく露に関連して小児白血病が倍増するという、
一貫したパターンが示されています。」とありますが、直後に但し書きとして「疫学的証拠は、潜在的な選択バイアス等の手法上の問題があるために弱められています。」とあることを補足いたします。
当センターでは、今回の記事の内容に関して、更に正確な内容をお伝えすべく、補足することにしました。