国際がん研究機関(IARC)が発がんハザードの同定についてのウェブサイトを更新(Volumes 1-125)

2019.12.2掲載

世界保健機関(WHO)の専門機関である国際がん研究機関(IARC)は、2019年11月29日付で「ヒトに対する発がんハザードの同定についてのIARCモノグラフ」のウェブサイトを更新しました。

これは、「IARCモノグラフVol.125:一部の産業用化学中間体及び溶剤」の概要版の発表に伴うものです。
https://monographs.iarc.fr/news-events/volume-125-some-industrial-chemical-intermediates-and-solvents/

この評価では、メタクリル酸グリシジル(Glycidyl methacrylate)が「グループ2A:ヒトに対しておそらく発がん性がある」、1-ブチルグリシジルエーテル、1-ブロモ-3-クロロプロパン、4-クロロエンゾトリフルオリド(1-Butyl glycidyl ether, 1-Bromo-3-chloropropane, 4-Chloroenzotrifluoride)が「グループ2B:ヒトに対して発がん性があるかも知れない」、塩化アリル(Allyl chloride)が「グループ3:ヒトに対する発がん性を分類できない」に分類されています。

なお、電磁界に関する発がんハザードの分類の変更もありません。

[JEICによる注記]

IARCは、化学物質や喫煙などによって及ぼされる発がんハザードの同定のための調査・研究と、がん対策を推進する機関です。
IARCによる発がんハザードの同定は、対象となる作用因子、例えば、物理的因子、化学的因子、特殊な環境因子等による定性的な評価(発がんハザードの証拠の確かさの程度)をグループ別に分類するものであり、定量的な評価(発がん性の強さ)をするものではありません。
IARCについての更に詳しい情報は、こちらをご覧下さい。
https://www.jeic-emf.jp/academic/international/iarc/

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