ICNIRPが新たな作業計画のための科学専門家グループと
プロジェクトグループを立ち上げ
2021.03.11掲載
国際非電離放射線防護委員会(ICNIRP)は、2020~2024年の任期とそれ以降における、非電離放射線(NIR)のほとんどの周波数と波長を網羅する新たな作業計画を立ち上げました。
今後の課題として、低周波および静磁界ガイドラインの改定、電磁界に関連する環境問題の分析、紫外線の慢性影響のレビュー、レーザー放射ガイドラインの更新、(診断および美容応用についての最新レビュー後の)より一般的な意味での超音波領域の探求、が含まれます。ICNIRPはまた、前の任期に開始されたトピックの仕上げも行う予定です。特に、概日リズムに対する短波長の光の影響に焦点を絞った声明を発出することが見込まれています。
この幅広い作業計画の個々の課題に特化したプロジェクトグループの立ち上げに際し、世界中の様々な分野からの科学者が「科学専門家グループ(SEG)」に参画し、既に協力している科学者を補佐します。
経歴書および利益相反宣言書を含むSEGメンバーの一覧表、ならびに作業計画およびプロジェクトグループ(PG)は、ICNIRPの以下のウェブサイトに掲載されています。
ICNIRPによる背景情報
ICNIRP憲章では、委員会メンバーが4年ごとに作業計画を立案し、SEGを立ち上げ、PGを設置することになっています。2020~2024年の任期の委員会は、2019年11月17~18日にドイツのミュンヘンで開催されたICNIRP年次総会で選出されました。作業計画、SEGおよびPGは、国際放射線防護学会(IRPA)の第15回会合(新型コロナウィルス感染症の世界的流行拡大により半年延期され、2021年1月18~22日に開催)の翌週に開催されたオンライン会合を通じて仕上げられました。