オーストラリア放射線防護・原子力安全庁(ARPANSA)が
電磁エネルギーと健康についての新たな研究提案を募集
2021.9.9掲載
オーストラリア放射線防護・原子力安全庁(ARPANSA)は2021年9月7日付で、電磁エネルギーばく露と健康についての研究を促進するための新たな枠組みを立ち上げました。 この枠組みは、同国政府の電磁エネルギープログラムの下で実施されているARPANSAの研究活動の一部で、 重要な優先的研究を設定し、研究プロジェクトへの助成方法を詳述しています。
同プログラム責任者のSarah Loughran氏は次のように述べています。
「このプログラムは、電磁エネルギーばく露と健康を扱う研究提案を募集しています。 この研究は、オーストラリアの保健政策および規制が最新の情報および科学に継続的に基づくことを担保するものです。 関心のある全ての研究者に、研究提案の提出を奨励します。電磁エネルギーと健康はオーストラリア国民や国際社会にとって関心が高く、 この分野での進展は関係する全ての人々に大きな価値をもたらすでしょう。」
この枠組みで検討されるプロジェクトには以下の2種類があります。
小規模研究プロジェクト
- この枠組みの中で特定された優先的研究の範囲内にあること
- 資金上限30,000豪ドル
- いつでも応募可能
大規模研究プロジェクト
- この枠組みの中で特定された優先的研究を扱うこと
- 資金上限300,000豪ドル
- 応募締切は2021年11月5日
全ての応募は、「電磁エネルギープログラム研究提案評価基準」に従って評価されます。大規模研究に採用された応募は2022年1月に発表予定です。
ARPANSAの研究提案募集についての更なる情報は、以下のURLから入手可能です。
JEICによる注記
オーストラリアでは「電磁エネルギー(EME)」という用語が「電磁界」と同じ意味で用いられています。