ドイツ連邦放射線防護局(BfS)が2022年2月に
電磁界の酸化ストレスへの影響についてのワークショップを開催
2021.12.08掲載
ドイツ連邦放射線防護局(BfS)は、「電界、磁界および電磁界の酸化ストレスへのインパクトについての国際ワークショップ」を2022年2月16~18日にブランデンブルク州コトブスで開催すると発表しました。
ドイツでは、再生可能エネルギーへの転換に伴い、電力網の拡張と新たな高圧電力線の建設が全土で進められています。また、第5世代移動通信(5G)規格とデジタル技術の日常生活への導入が差し迫っています。このことは、あらゆる周波数範囲の電界、磁界および電磁界への人々や環境のばく露状況の変化につながっています。その結果、電磁界の潜在的な健康影響に関する人々の懸念が高まる可能性があります。科学的および公的な議論では、酸化ストレスがしばしば、電磁界が生体系に影響を及ぼすメカニズムとして仮定されています。酸化ストレスとは、反応性(酸化的)化学種の産生と、抗酸化防御メカニズムによるそれらの低減との不均衡を指します。
世界保健機関(WHO)は、高周波(RF)電磁界の潜在的な健康影響を評価するための進行中のプロジェクトの一環として、複数の系統的レビューを委任しています。そうした系統的レビューの一つに、RF電磁界と酸化ストレスのバイオマーカー(生物学的指標)についてのトピックをカバーするものがあります。
この国際ワークショップのトピックスは以下の通りです。
- 酸化ストレスの基礎:わかっていること、わかっていないこと
- 研究の質の主要な規準としての酸化ストレスの測定
- 系統的レビュー
- 酸化ストレスについての生物物理学的メカニズム
- RF電磁界と酸化ストレス
- 超低周波(ELF)電磁界と酸化ストレス
なお、このワークショップには、開催の時点での新型コロナウイルス感染症対策の規則が適用されます。状況は絶えず変化しているため、これらの規則も急変する可能性があります。
このワークショップについての詳細な情報(プログラム、参加登録、会場等)は、BfSの以下のウェブサイトから入手可能です。
JEICによる注記
このワークショップは、現地参加またはオンライン参加のいずれかを選択可能です。
参加登録の締切は2月1日です。