オーストラリア放射線防護・原子力安全庁(ARPANSA)が
5G関連の新たな共同研究について発表
2022.10.6掲載
オーストラリア放射線防護・原子力安全庁(ARPANSA)は2022年9月29日付で、同国のスウィンバーン工科大学との共同研究プロジェクトについて発表しました。
この発表の内容は以下の通りです。
「スウィンバーン工科大学およびARPANSAの科学者らは、5Gおよび将来の高周波ワイヤレス技術に向けた研究の実験デザインの改善のために協力しています。
最近まで、携帯電話技術は4 GHz未満の電磁周波数の電波を用いてきましたが、一部の5Gおよび将来世代では、より高速のサービスに対する需要を満たすため、より高い周波数を用います。
ARPANSAの健康影響評価部門の副部長、Ken Karipidis准教授は次のように述べています。
『人々と環境が電波から安全であることを確実にするため、我々は高周波電波の健康影響に向けた研究方法の改善を望んでいます。
我々の研究は、最善の方法を定義し、科学者が将来の研究においてそれらを利用できるようにするため、温度のような、電波ばく露における異なる実験パラメータに着目します。」スウィンバーン工科大学でこの研究を主導するAndrew Wood教授は次のように述べています。
『今後、6G、7Gといった更なる進展があった場合に、人々が安全であるということについて自信を持てるようにするため、我々は高周波電波の影響についての研究を継続する必要があります。
この研究の焦点は、特に敏感な生体組織を、5G周波数またはそれ以上の電波にばく露し、何らかの影響があるかどうかを見ることです。
より高い周波数はより強い、またはより激しいばく露を意味しない、ということに留意することが重要です。』スウィンバーン工科大学の6G研究・イノベーション研究室の部長、Ali Yavari博士は次のように述べています。
『本学とARPANSAが参加するこのプロジェクトは、この分野における最新の、インパクトのある研究のための革新的で強力的な研究能力のプラットフォームを創出するでしょう。』この研究の結果は2023年に発表されると期待されています。」
ARPANSAの発表は以下のURLで確認できます。