オーストラリア放射線防護・原子力安全庁(ARPANSA)が
電磁エネルギーと健康についての研究支援を発表
2022.11.29掲載
オーストラリア放射線防護・原子力安全庁(ARPANSA)は2022年11月25日付で、電磁エネルギー、特に第5世代移動通信(5G)に利用されている、より高い周波数へのばく露による健康影響についての知識の欠落に対処する研究を支援するために資金を提供すると発表しました。
この発表内容は以下の通りです。
「ARPANSAの放射線研究・助言部門長のSarah Loughran准教授は、安全限度より低いレベルの電波へのばく露によって何らかの健康影響が生じ得るという、確立された証拠は今のところないものの、更なる調査を必要とする知識の欠落がある、と述べています。
Loughran准教授は、『我々が支援している研究は、電磁エネルギーを利用する技術の健康についての意味合いを理解する助けになります。我々が支援しているプロジェクトの一つは、生体細胞を変化させる周波数やばく露レベルがどのようなものかを観察できるものです。この種の研究を支援することは、電波についての科学に基づく健康上の助言を提示する上で、我々がオーストラリアで、また国際的に最先端に居続けることができることを意味します。』
この資金提供の機会は、オーストラリア政府の電磁エネルギープログラムの一環として利用可能です。大規模研究への支援(上限は30万豪ドル:約2770万円)に対する応募期間は、2022年11月25日から2023年2月3日までです。採用された応募は2023年4月に発表予定です。」
この発表内容の原文は、以下のウェブサイトで確認できます。
JEICによる注記
オーストラリアでは「電磁エネルギー(EME)」という用語が「電磁界」と同じ意味で用いられています