スコットランドの高圧架空送電線拡充計画が承認される
スコットランドの高圧架空送電線拡充計画が承認される
スコットランド政府の2010年1月6日の報道発表によると、スコットランドの2つの送電会社が申請していた、架空送電線の拡充計画が承認されました。
この計画は、132kV 1回線の既存の架空送電線を撤去し、1つの鉄塔に400kVと275kVの2つの回線を架設する新たな送電線を建設するという計画です。スコットランド政府が進めている再生可能エネルギー導入政策により、北部スコットランドに洋上風力発電所のようないくつかの発電所が開発されていくであろうことを踏まえ、これらの電力を中部スコットランド、ひいては英国や欧州に輸出するために必要な送電容量を確保することがこの計画の目的であると、スコットランドエネルギー大臣は述べています。
計画の承認にあたり、スコットランド政府はいくつかの条件を付しました。これらの条件では、電磁界については言及されていませんが、計画に対して周辺住民から提出された、電磁界の健康影響への不安を理由とした多くの反対意見を踏まえ、承認の過程で電磁界についてもかなり議論が行われたようです。
詳しい経緯については、さらに調査の上、電磁界情報センターが発行するニュースレターや本ホームページで後日解説する予定です。
関係リンク:スコットランド政府報道発表
http://www.scotland.gov.uk/Resource/Doc/917/0092866.doc