電磁波測定規格について
最近発行された、電磁界の測定手順に関する国際規格および国内規格を2件紹介します。いずれも、財団法人日本規格協会(※)にて購入することができます。
1.TS C 0044「家庭用電気機器及び類似機器からの人体ばく露に関する電磁界の測定方法」(2010年12月20日発行)
2005年に第1版として発行された国際規格であるIEC 62233を基に、その技術的内容を変更することなく作成された標準仕様書です。食器洗い機、扇風機、ヘアドライヤなど、いわゆる白物家電を中心とした家庭電化製品から発生する低周波磁界(10Hz~400kHz)の測定方法を規定するものです。
2.IEC 62489-2 “Electroacoustics - Audio-frequency induction loop systems for assisted hearing - Part 2: Methods of calculating and measuring the low-frequency magnetic field emissions from the loop for assessing conformity with guidelines on limits for human exposure”(2011年1月26日発行)
会議室やホールなどでの難聴対策のために設置される補聴システム(磁気誘導ループ)から発生する可聴周波数帯の低周波磁界レベルを評価するための手順を規定した国際規格です。規格タイトルを試訳すると次のようになります。
「電気音響-可聴周波数帯補聴用誘導ループシステム-第2部: 人体ばく露の制限に関するガイドライン適合性評価のための、ループから発生する低周波数磁界の計算および測定方法」
※日本規格協会:正式名称は「財団法人 日本規格協会」、略称は「JSA(Japanese Standard Association)」。“工業標準化及び規格統一に関する普及並びに啓発等を図り、技術の向上、生産の能率化に貢献すること”を目的とした組織。
規格購入先は「JSA Web Store」:http://www.webstore.jsa.or.jp/webstore/top/index.jsp