国際がん研究機関(IARC)が発がん性評価の候補となる作用因子の推薦募集を開始
2023.4.4掲載
国際がん研究機関(IARC)は2023年3月27日付で、一般公衆、科学界、各国の保健機関、およびその他の組織に対し、今後のIARCモノグラフにおいて発がん性評価の候補となる作用因子の推薦募集を開始しました。推薦される作用因子には、化学物質、混合物、職業、物理的因子、生物学的因子、生活様式要因、およびその他の、ヒトにがんを生じることが疑われる因子が含まれる可能性があります。募集締切は2023年11月30日です。
作用因子は、(a) ヒトのばく露の証拠、および(b) 発がん性の証拠または疑いに基づいてレビュー対象に選択されます。
また、従来のモノグラフで評価された作用因子については、(c) ヒトまたは実験動物におけるがんについての新たな証拠、あるいは、現行の分類の再評価およびレビューを是認するメカニズムの証拠があるかどうか、ならびに(d) その作用因子が以前に「ヒトに対して発がん性がある(グループ1)」と確立された場合、更なる腫瘍部位との因果関係の可能性を示す、ヒトにおけるがんについての新たな証拠があるかどうか、が考慮されます。
また、IARCはこれに関連して、2024年3月26~29日に開催する「2025~2029年の期間のIARCモノグラフでの優先度を推奨するための諮問グループ」会合のための専門家の募集を開始しました。募集締切は2023年7月31日です。
作用因子の推薦募集、および専門家募集についての詳細は、IARCの以下のウェブサイトで確認できます。
https://monographs.iarc.who.int/advisory-group-meeting/
関連情報:
「国際がん研究機関(IARC)に対する諮問グループがRF電磁界の再評価を勧告」(2019.04.22掲載)
https://www.jeic-emf.jp/academic/info/6735.html