SAGE(低周波電磁界に関する利害関係者諮問グループ)の第2回中間報告に関する英国政府の対応について
2011.10.31掲載
≪SAGE(低周波電磁界に関する利害関係者諮問グループ)の第2回中間報告に関する英国政府の対応について≫
SAGEは第2回中間報告として、配電(低圧及び中圧線路並びに変電所を含む)についての勧告を2010年8月6日に英国保健省に提出していましたが、英国保健省は2011年10月21日に政府としての対応を公開しました。
- 今回対応も、第1回中間報告と同様に保健省、エネルギー・気候変動省、自治体・地方政府省のメンバーが執筆し、英国健康保護庁(HPA)の助言を受けたものであり、主な内容は以下のとおりとなっています。
- 関係各省は、実用的で低費用のSAGEの勧告を喜んで受け入れる。
- 取組にあたっては、新たな規制の導入や現在の諸規制の変更が必要ないことを確認した。
- 勧告は現在事業者が行っている電磁界問題への実践を支持するものである、との観点に政府は立つ。
- その上で、政府の役割として、これらの点を公衆に十分に情報提供し、また、ばく露ガイドラインの遵守を確保する。
今回報告書及び英国政府対応の詳細につきましては、今後、当センターホームページ又はJEIC NEWSで紹介する予定です。
SAGE第2回中間報告書(英文)は以下のリンクから入手可能です。
http://www.emfs.info/Related+Issues/SAGE/SAGE+downloads.htm
また、英国政府の対応(英文)は以下のリンクから入手可能です。
http://www.dh.gov.uk/prod_consum_dh/groups/dh_digitalassets/documents/digitalasset/dh_130702.pdf
なお、SAGEは、超低周波電磁界の健康影響についての懸念から、英国政府への政策提言をする目的で2004年11月に設置された組織であり、活動資金は保健省、電力会社及び小児白血病慈善基金が均等に拠出、負担し、行政や電気事業者、市民団体などの利害関係者が一堂に会して議論を行っています。
SAGEからの第1回中間報告は、主に「家庭内配線」・「家電製品」・「送電線と不動産」についての勧告を含む調査結果として2007年4月に保健省に提出され、2009年10月に今回と同じく英国政府の対応が公開されています。
SAGEの組織や第1回中間報告書の勧告、並びに英国政府対応に関する詳細は、JEIC NEWS第8号及び第9号で紹介しています。当ホームページの以下のアドレスにJEIC NEWSバックナンバーを掲載していますので、こちらからダウンロードできます。