欧州委員会の健康・消費者保護総局(DG-SANCO)からの「電磁界と健康に関する国際科学会議」(2011年11月16、17日、ブリュッセル)に関する最新情報の公開について

2011.11.28掲載

≪欧州連合≫
○欧州委員会の健康・消費者保護総局(DG-SANCO)からの「電磁界と健康に関する国際科学会議」(2011年11月16、17日、ブリュッセル)に関する最新情報の公開について

当センターホームページのこの欄で11月15日に紹介した「電磁界と健康に関する国際科学会議」が11月16、17日にブリュッセルで開催されました。この会議の簡単な報告が、欧州委員会の健康・消費者保護総局(DG-SANCO)から、11月22日付けの最新情報(E-news)として、ホームページ掲載されました。その内容は、下記のウェブサイトで確認することができます。
http://ec.europa.eu/dgs/health_consumer/dyna/enews/enews.cfm?al_id=1198

電磁界情報センターでは、公表内容の主要な点を読みやすい形にまとめた概要を日本語で作成しましたので、ご紹介します。不明な点は原文をご参照下さい。

[以下、概要(日本語訳)]

本日、「電磁界(EMF)と健康に関する国際科学会議」の科学運営委員会からの情報に基づき、欧州委員会の健康・消費者保護総局(DG-SANCO)は、これからのEMFリスク評価に関する以下の主要な提案事項に注目していただきたいと考えています。

今回の会議の主な結論は:

  • 研究はリスク評価を後押しする推進力である。
  • 電磁界ばく露量測定(ドシメトリ)およびばく露評価はEMFと健康に関する研究において不確かさを生じる主な原因である。
  • ノセボ効果(何かが有害であるとの暗示や信念によって生じる何らかの悪い効果)は電磁過敏症の大きなひとつの要因である。
  • 疫学(症例対照研究)はEMFの有害な健康影響(例えば小児白血病、神経膠腫)の可能性についての証拠を提供する重要な手段である。しかし、これまでのところ、疫学研究の結果は疫学以外の証拠による確認がなされてない。
なお、この会議の目的は、EMFと健康の研究に見られる不確かさについて科学的議論を行い、残された問題への取り組み戦略について提案をすることでした。このための討議には、欧州議会議員M. Rivasi氏、米国米国毒性物質・疾病登録局ディレクタC. Portier博士、インターフォン研究プロジェクト・コーディネータE. Cardis博士、IARC・環境と放射線部門長J. Schuz博士、WHO・EMF プロジェクトの責任者E. van Deventer博士などが参加しました。

電磁界情報センターでは、電磁波(電磁界)への不安や疑問に対して正確な情報をお伝えし、
多くの方々に電磁波に対する理解を深めていただきたいと考えています。

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