スイス連邦環境局 電磁過敏症に関する報告書の公表

2012.06.05掲載

≪スイス連邦環境局 電磁過敏症に関する報告書の公表≫

スイス連邦環境局(BAFU)は、5月24日付で、「電磁過敏症-2011年末現在の科学研究の評価-」という報告書(ドイツ語)を公表しました。アブストラクトの概要を紹介します。

この報告書は、2011年末時点における電磁過敏症に関する科学的知識の状況をまとめたものです。結論として、「現在までのところ、電磁過敏症の承認された診断クライテリアはなく、また日常生活での電磁界ばく露が直接の原因となって、電磁過敏症の人が苦しんでいるような影響が生じることを示す証拠も何も見つかっていない」と述べています。残された課題として、「電磁過敏症の訴えにはノセボ効果(健康または安寧への影響を予期すること自体がそのような症状の引き金となったり、症状を重くしたりするという事実が確認されている)がおそらく、少なくとも一部の役割を果たしていると思われる」ことを挙げています。また、「電磁過敏症になる人とならない人の体質や気質の明確な差異は確認されていないが、学術文献では治療の選択肢や成功例に関する報告はほとんど見当たらない」とも述べています。

内容は、下記のURLで確認できます。

http://www.bafu.admin.ch/publikationen/publikation/01669/index.html?lang=de

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