ノルウェー公衆衛生研究所からの無線周波に関する報告書
2012.9.18掲載
ノルウェー公衆衛生研究所は2012年8月、「低レベルの無線周波電磁界-健康リスク評価と現在の規制の評価」報告書を公表しました。
携帯電話の使用、携帯電話基地局アンテナの設置、オフィスなど室内無線ネットワーク環境等々からの電磁界ばく露とその健康影響に関する公衆の懸念を受けて、2009年11月、保健福祉省および運輸通信局はノルウェー公衆衛生研究所に、このような弱い無線周波電磁界(100 kHz-300 GHz)へのばく露に関する知識の要約、管理と規制、健康リスクの可能性と現行で採用している閾値の適切性評価について調査報告することを委託しました。このたびの報告書は、この目的のためにノルウェー公衆衛生研究所が組織した専門家委員会(関連分野の専門委員により2010年春から活動開始。委員長は、ノルウェー公衆衛生研究所副所長Jan Alexander教授)が作成したものです。全般的結論としては、公衆のばく露レベルは十分に低く、健康リスクの評価結果から、現行ガイドラインを見直す必要性はないと判断されるというものです。
第1部(ばく露状況、健康ハザードの可能性に関する知識の集約とリスク評価)、第2部(電磁界を原因と信じる広範な健康問題:電磁過敏症)、第3部(リスク管理、リスク認知)、第4部(ノルウェーおよび各国の規制)、第5部(現行規制の評価と助言)で構成されています。
ノルウェー語による報告書全文は下記のURLから確認できます。
http://www.fhi.no/dokumenter/6563fe9a33.pdf
英文要約の内容は下記のURLから確認できます。
http://www.fhi.no/dokumenter/545eea7147.pdf