国際がん研究機関(IARC)からの超低周波磁界ばく露と小児白血病に関する公表
2012.12.27掲載
○国際がん研究機関(IARC)からの超低周波磁界ばく露と小児白血病に関する公表
国際がん研究機関(IARC)は、2012年12月21日付 でホームページのnews欄に「超低周波磁界ばく露と小児急性リンパ芽球性白血病の再発リスクに関連がない」との研究結果を公表しました。
この研究は、IARCの「環境と放射」部門とデンマークがん学会研究センターが主導した国際共同研究です。同日、その研究論文がブラッドキャンサージャーナル電子版に公表されました。この研究は、超低周波(ELF)磁界(50/60 Hz)へのばく露が、急性リンパ芽球性白血病(ALL)の小児の再発のリスクを増加させるか否か、または彼らの生存確率に影響するか否かを調べたものです。
カナダ、デンマーク、ドイツ、日本、英国、米国などでこれまで調査された症例を統合し、総計3000人以上のALLの小児について診断日から最長10年間追跡し、その生存時間分析を行いました。
その結果、ELF磁界ばく露と再発のリスクまたは全生存期間との間に関連は見られなかったと報告しています。
公表の内容は下記のURLで確認できます。
URL:http://www.iarc.fr/en/media-centre/iarcnews/pdf/NewsItem_MTV.pdf
ブラッドキャンサージャーナル電子版の論文は下記のURLで確認できます。
URL:http://www.nature.com/bcj/journal/v2/n12/pdf/bcj201243a.pdf