ARPANSA「技術報告No.163スマートメータからの無線周波送信の予備的測定」発行
2014.1.24掲載
オーストラリア放射線防護原子力安全庁(ARPANSA)は、2013年12月に「技術報告シリーズNo.163:メッシュ無線スマートメータからの無線周波送信についてのARPANSAの予備的測定」を発行しました。要約を以下に紹介いたします。
【要約】
スマートメータから発せられる無線周波(RF)エネルギーのレベルは低いが、そのばく露については公衆の懸念があります。 ARPANSAは、メルボルン郊外にある職員の住宅に設置したスマートメータのRFの予備的な測定を実施しました。その結果、スマートメータからの典型的なRFパルスの平均的な強度は、メータボックスの扉を開けた状態で7mW/m2で、これはオーストラリアのRF基準における瞬間的なばく露に対する限度値の0.00015%でした。メータボックスの扉を閉じた状態、またはメータが設置された壁の反対側での測定値は、この約20分の1。メータからのRF送信は、測定を実施した時間のうち0.08%未満。 スマートメータから発せられる1回のパルスのRFエネルギーは、自動車のリモコンキーから発せられるものと同様で、GSM携帯電話からのメール送信1回分よりも遥かに低い値でした。
今回の測定からは、スマートメータからの送信が、携帯電話その他のワイヤレス技術に影響されない人々に症状を生じる理由を示していません。低レベルで短時間の送信が何らかの影響を生じるということは、極めてなさそうです。
発表された文書は、下記URLで確認することができます。不明な点は、原文をご参照ください。
URL:http://www.arpansa.gov.au/pubs/technicalreports/tr163.pdf