ICNIRP 新しい組織編成の進捗を公表
ICNIRPは、ウェブサイトで、3月時点での組織編成の進捗を公表しています。
新しい組織編成とは、ICNIRP科学専門家グループ(SEG)を新設し、従来の常設委員会および協議専門家に置き換えるもので、これは、「専門基盤の拡充と作業プロセスへの外部者の参加拡大を常に考慮する」というICNIRPの意図のもとで進められています。
SEGのメンバーの選出手続きは完了しましたが、それは次のような手順で行われたということです。まず各国の国内IRPA組織およびICNIRP本委員会メンバーからのノミネーションを受け、次に、全てのノミネーションの中からICNIRPメンバーによる選出と利益相反宣言の審査を経て、SEGメンバーに任命されます。ICNIRPメンバーによる選出では、ICNIRPの使命と任務に対する候補者の科学的適切性が考慮されます。なお、科学的専門性に加えて、地域代表性、男女のバランスも考慮されます。
新しい組織編成では、ICNIRP文書の作成のためにプロジェクトグループ(PG)が立ち上げられます。PGは、委員会およびSEGのメンバーと、必要に応じてさらに専門家を加えて構成されます。PGメンバーは、委員会メンバーにより選出され、PG座長により確定されます。PGは、具体的な一つの作業計画による任務(例えば、ICNIRPドラフト文書の作成、ワークショップの編成など)の完遂を専一にする組織です。その任務の完了をもってPGは解散します。
選出されたSEGメンバーとその経歴が,順次、ウェブサイトで紹介されています。現時点で紹介されたメンバーリストには、日本から名工大の平田晃正、電磁界情報センターの大久保千代次、労働安全衛生総合研究所の奥野勉の三氏が載っています。
新組織編成の進捗については以下のURLで確認できます。
URL:http://www.icnirp.de/activities.htm
ICNIRP科学専門家グループ(SEG)メンバーの経歴リスト(追加作業中)については以下のURLで確認できます。