カナダ王立協会「無線周波電磁界へのばく露に対するカナダ保健省の安全限度」の公表
2014.4.7掲載
カナダ王立協会は、専門家パネル報告「安全規則6(2013)のレビュー:無線周波電磁界へのばく露に対するカナダ保健省の安全限度」を、2014年4月1日に公表しました。 要約を以下に紹介いたします。
【要約】
この専門家パネルは、ワイヤレス通信技術の健康影響に関する規制に責任を負う連邦機関であるカナダ保健省の要請を受けて、王立協会が設置したものです。同パネルは、保健省が提案している安全基準6(SC6:「3kHz~300GHzの周波数範囲の無線周波界への人体ばく露の制限」)の変更が、確立された健康への悪影響に対して適切な防護を提供しているか否か、考慮すべきその他の潜在的な健康影響があるか否か、追加的なプレコーショナリ対策を勧告すべきか否か、を判断することを求められました。
同パネルは、「現時点での証拠のバランスは、安全規則で勧告されている限度値以下のRFばく露からの負の健康影響を示していない」と結論付けています。 同パネルはまた、保健省が、子ども、妊婦及び新生児のばく露についての追加的なデータが集まりつつある研究の監視を継続すること、RFとがん、電磁過敏症という疑問についての研究を引き続き行うことを勧告しています。更に、より良いリスクコミュニケーションの必要性も示唆しています。
発表された報告書、ならびに報道発表は、下記URLで確認することができます。不明な点は、原文をご参照ください。
報道発表URL:
https://rsc-src.ca/sites/default/files/pdf/RSC_SAFETY%20CODE%206_PRESS%20RELEASE_EN_FINAL.pdf