フランス国立保健医学研究所(INSERM)「最近公表の携帯電話疫学研究」についての報道発表

2014.5.22掲載

フランス国立保健医学研究所(INSERM)は、オキュペイショナル&エンヴァイロンメンタル・メディスン2014年5月9日付電子版に掲載された論文「CERENAT症例対照研究における携帯電話使用と脳腫瘍」(Coureau G et al. Mobile phone use and brain tumours in the CERENAT case-control study. Occup Environ Med 2014. [in press])に関するプレスリリース「携帯電話の集中的使用と脳腫瘍」を5月13日付で発表しました。要約を以下に紹介いたします。

【要約】

この研究の概要として、ボルドー大学の“疫学・生物統計学”グループ(Inserm Unit 897)がフランスの4地域で2004-6年に、1339人(神経膠腫253人、髄膜腫194人、それらの対照892人)で携帯電話使用について質問調査したものであり、調査の結果として、10年以上の使用者は全体の12%でしたが、「生涯の累積通話時間が896時間以上となるヘビーな使用者に限定した分析で、脳腫瘍と関連があるかも知れない」と報告した、と紹介しています。

最後に、当該論文の共著者の一人である、イザベル・バルディが、「但し、これは一つの関連であって因果関係ではないことを強調することが重要です。このことは、携帯電話をヘビーに使用する人が脳腫瘍を発症するかも知れないことを意味してはいません」と付言したことを伝えています。

当該論文、報道発表は、下記URLで確認できます。

当該論文アブストラクトURL:
http://oem.bmj.com/content/early/2014/05/09/oemed-2013-101754.short?g=w_oem_ahead_tab

報道発表URL:
http://presse-inserm.fr/utilisation-massive-du-telephone-portable-tumeurs-cerebrales/12519/

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