電離および非電離放射線防護の国際的な体系についての会議
2023.7.5掲載
国際非電離放射線防護委員会(ICNIRP)は、世界保健機関(WHO)が2023年6月26~28日、ICNIRP、国際放射線防護委員会(ICRP)、国際労働機関(ILO)、および国際放射線防護学会(IRPA)と共同で、電離および非電離放射線防護の国際的な体系についての会議をドイツのミュンヘンで開催したと発表しました。
この会議の目的は、放射線防護のアプローチと体系についての相互理解を高め、継続的な協力の可能性を探求することでした。
この会議では、以下の論点についての意見交換が行われました。
- 放射線防護体系の根底をなす科学的根拠
- 閾値のある影響と閾値のない影響を扱う上での類似性
- 科学的不確かさのインパクト
- 放射線防護における倫理的価値の役割
- 防護の原則の応用
- コミュニケーションのアプローチ
- 放射線防護体系の更なる発展
- 国際連合の「持続可能な開発目標(SDGs)」との連携
電離および非電離放射線防護は重要な基礎を共有していることから、ICRPとICNIRPは、両者間、ならびに同様の利益を代表する他の組織との協力体制を強化することで合意に達しました。特定のプロジェクトを強化する機会や、知識と教訓を共有すること、特に以下に焦点が当てられました。
- 共通の会議を通じたネットワークの強化、国際会議でのジョイントセッションを含む
- オブザーバー/組織代表の立場での互いの活動への参加
- 電離および非電離の放射線防護体系の両方にとって共通の利益のある領域を扱う共同文書の作成
この会議についての共同声明の原文は、以下のURLで確認できます。
https://www.icnirp.org/cms/upload/doc/JointNoteSystemProtection2023.pdf