オーストラリア放射線防護・原子力安全庁
ファクトシート「非電離放射線」発行
2015.4.24掲載
オーストラリア放射線防護・原子力安全庁(ARPANSA)は、放射線と健康に関する一連のファクトシートを発行しています。
このうち、非電離放射線に関する以下のファクトシートでは、次のように要点を述べています。
- 電気と健康:科学的証拠は、住宅、オフィスまたは電力線の近くで見られる電界及び磁界へのばく露が健康影響を生じるということを確立していません。
- 磁界測定:住居内の磁界は場所と時間によって変化することがあります。
- 放送タワーと健康:現行の研究に基づけば、一般公衆が遭遇する放送タワーからの低レベルの無線周波電磁エネルギー(RF EME)へのばく露からの確立された健康影響はありません。
- 携帯電話及びその他のワイヤレス機器からのばく露低減方法:携帯電話使用が健康影響を生じるという確立された科学的証拠はありません。但し、小さなリスクの可能性は排除できません。ばく露を大幅に低減できる方法があります。
- 電子レンジと健康:製造者の取扱説明書に従って使用し、良好な稼働状態を維持した場合に、電子レンジが健康影響を生じるという確立された証拠はありません。
- 携帯電話と健康:携帯電話使用が健康影響を生じるという確立された科学的証拠はありません。但し、携帯電話のヘビーユーズと脳腫瘍との弱い関連を示す研究が幾つかあります。
- 携帯電話基地局と健康:現行の研究に基づけば、携帯電話基地局アンテナからの低レベルのRF EMEへのばく露に起因し得る、確立された健康影響はありません。
- 全国広帯域ネットワーク固定ワイヤレス基地局と健康:現行の研究に基づけば、全国広帯域ネットワーク基地局アンテナからの低レベルのRF EMEへのばく露からの確立された健康影響はありません。
- スマートメーターと健康:スマートメーターからの低レベルのRF EMEへのばく露が健康影響を生じるという確立された科学的証拠はありません。
- Wi-Fiと健康:Wi-Fiからの低レベルのRF EMEへのばく露が子どもや一般公衆の健康に悪影響を及ぼすという確立された科学的証拠はありません。
発表内容については、以下のウェブサイトで確認することができます。
オーストラリア放射線防護・原子力安全庁(ARPANSA)
ファクトシート「非電離放射線」
- 電気と健康
- 磁界測定
- 放送タワーと健康
- 携帯電話及びその他のワイヤレス機器からのばく露を低減する方法
- 電子レンジと健康
- 携帯電話と健康
- 携帯電話基地局と健康
- 全国広帯域ネットワーク固定ワイヤレス基地局と健康
- スマートメーターと健康
- Wi-Fiと健康
発行元:Australian Radiation Protection and Nuclear Safety Agency (ARPANSA)
原文タイトル:Radiation and Health Fact Sheets - Non-ionizing Radiation
URL:
http://www.arpansa.gov.au/radiationprotection/FactSheets/index.cfm#non-ion