スウェーデン放射線安全庁(SSM)「電磁界と健康リスクについての最近の研究 電磁界に関する科学評議会からの第11次報告」公表

2016.5.26掲載

スウェーデン放射線安全庁(SSM)が、「電磁界と健康リスクについての最近の研究電磁界に関する科学
評議会からの第11次報告」を公表しました。

<ダイジェスト>
今回の報告は、2014年10月から2015年9月までに公表された、異なる周波数範囲(定常、低周波、中間周波
無線周波電磁界)の電磁界についての各種の研究(生物学的研究、ヒト研究及び疫学研究)をレビュー対象
としています。(昨年の第10次報告については https://www.jeic-emf.jp/academic/info/3176.html をご参照下さい。)
また、今回の報告では、SSMとその前身である放射線防護庁(SSI)の科学評議会による13年間のモニタを
通じて、電磁界と健康リスクについての証拠がどのように変遷してきたかについても概観し、次のように結論
付けています。
「SSI/SSMが科学評議会による電磁界についての研究をモニタし始めてから13年間に、多くの研究が実施
されてきました。全体としては、異なる周波数の電界、磁界または電磁界へのばく露から生じると疑われて
いた幾つかの健康への悪影響はないということがより明確になりました。一部の疑問には満足できる回答が
なされていないことから、更なる研究が必要です。研究のデザインが常に適切とは限らず、有益ではない結果
につながり得ることが懸念されます。このため、科学的研究を定期的に批判的にレビューすることが重要です。
SSMの科学評議会は、このトピックについての文献のモニタと報告を続けます。」

発行元:Swedish Radiation Safety Authority(Strålsäkerhetsmyndigheten, SSM)
原文タイトル:Recent Research on EMF and Health Risk - Eleventh report from SSM’s Scientific Council on Electromagnetic Fields, 2016. Including Thirteen years of electromagnetic field research monitored by SSM’s Scientific Council on EMF and health:How has the evidence changed over time? Report number 2016:15.
URL:http://www.stralsakerhetsmyndigheten.se/Global/Publikationer/Rapport/Stralskydd/2016/SSM_Rapport_2016_15_webb_1.pdf

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