パリ市議会が携帯電話ネットワークからの電磁界に関する事業者との新たな協定に合意
2017.4.10掲載
フランスのパリ市議会は2017年3月30日、携帯電話ネットワークから発せられる電磁界について、事業者との新たな協定に合意しました。この協定では、電界強度の制限値が、従来の協定における7V/mから「900MHz換算で5V/m」とされています。
(JEIC注記: フランス政府は、国際非電離放射線防護委員会(ICNIRP)の1998年のガイドラインに基づく欧州連合理事会勧告(1999/519/EC)に従い、携帯電話ネットワークからの電磁界への一般公衆のばく露限度を、周波数に応じて37~61V/m(900MHzで41V/m、1800MHzで58V/m、2GHz超で61V/m)に規制しています。これに対し、パリ市の新協定における限度値は、900MHzで5V/m、1800MHzで5×58/41=7V/m、2GHz超で5×61/41=7.4V/mです。同市は、フランスにおいて同国の防護の枠組みよりも厳しい限度値を制定している唯一の都市です。)
また、この新協定には、保育園、学校及び公共スペースでの測定を実施する制度の創設と、一般公衆向けの情報提供が盛り込まれました。加えて、市民が認定機関による測定をオンラインで依頼できるようになりました。
この新協定の原文(フランス語)ならびに関連情報は以下のURLから閲覧できます。
新協定原文のURL:https://api-site.paris.fr/images/91022