カリフォルニア州公衆衛生局(CDPH)が携帯電話からのばく露低減についてのガイダンスを発表
2018.1.9掲載
米国カリフォルニア州公衆衛生局(CDPH)は2017年12月13日付で、携帯電話からの電波ばく露の低減方法についてのガイダンスを発表しました。
- 身体から携帯電話を離すこと。数フィート離すだけで大きな違いがあります
- 携帯電話が高いレベルの電波を発する状況(アンテナピクトが1-2本しか表示されない場合、車や電車で高速移動中、音楽や動画のストリーミング、サイズの大きなファイルのダウンロードやアップロード)での使用を減らすか避けること
- 睡眠中はベッドや頭部の近くに携帯電話を置かないこと。電源を切るか航空機モードにする以外、少なくともベッドから1フィート離すこと
- 携帯電話の電波をブロックすると主張する製品を避けること。そのような製品は実際にはばく露を増加させることがあります
CDPHは、「携帯電話の長期的な高度使用が、ある種のがんやその他の健康影響と関連しているかも知れないことを示唆する研究も一部にあります。但し、これらの研究はそうしたつながりを完全に確立するものではなく、携帯電話がこれらの健康問題を生じるかどうか、リスクがあるとしたらどの程度の大きさかという点について、科学者は合意に達していません」と指摘した上で、「そうした不確かさはあるものの、携帯電話から発せられる無線周波エネルギー(電波)への自分自身や家族のばく露低減を望む人々に対し」、次のようなガイダンスを提示しています。
このガイダンスの原文は、以下のURLで確認することができます。
https://www.cdph.ca.gov/Programs/CCDPHP/DEODC/EHIB/CDPH%20Document%20Library/Cell-Phone-Guidance.pdf
※JEICによる注記:このガイダンスには、携帯電話使用と健康に関する、米国の公的機関および世界保健機関(WHO)の見解についてのリンクも示されています。例えば、米国疾病管理予防センター(CDC)の「携帯電話とあなたの健康についてのよくある質問と回答」では、「現時点では、携帯電話使用と健康問題との科学的なつながりは得られていません。携帯電話使用が健康影響を生じるかどうかを判断するための科学研究は進行中です。携帯電話使用の便益にも考慮することが重要です。携帯電話使用は緊急時には有益で、人命を救うことさえあります」と述べられています。