国際がん研究機関(IARC)が発がん性評価結果を更新(Volumes 1-122)
2018.7.31掲載
世界保健機関(WHO)の専門機関である国際がん研究機関(IARC)は、2018年7月30日付で発がん性評価結果を更新しました。
これは、「IARCモノグラフVol.118:溶接、三酸化モリブデン、及び酸化インジウムスズ」の全文(オンライン版)の発表に伴うものです(Vol.118の概要版は、2017年4月11日付で発表済みです)。
http://monographs.iarc.fr/
この評価では、溶接蒸気及び溶接からの紫外線(UV)が「グループ1:ヒトに対して発がん性がある」、三酸化モリブデン及び酸化インジウムスズが「グループ2B:ヒトに対して発がん性があるかも知れない」に分類されています。
http://monographs.iarc.fr/ENG/Classification/index.php
なお、IARCの発がん性評価の最新版は「Vol.122:亜硝酸イソブチル、β-ピコリン、及び幾つかのアクリル酸塩」で変更ありません。電磁界に関する発がん性評価の変更もありません。
※JEICによる注記:
IARCは、化学物質や喫煙などによって及ぼされる発がん性のリスクについての調査・研究と、がん対策を推進する機関です。
IARCの発がん性評価は、対象となる作用因子、たとえば、物理的因子、化学的因子、特殊な環境因子等による定性的な評価(発がん性の性質の程度)をグループ別に分類するものであり、定量的な評価(発がん性の強さ)をするものではありません。
IARCについての更に詳しい情報は、こちらをご覧ください。
https://www.jeic-emf.jp/academic/international/iarc/