欧州委員会の科学委員会(SCHEER)が新興の健康・環境問題についての声明を発出
2019.1.17掲載
欧州委員会(欧州連合の行政執行機関)に対する科学諮問委員会の一つである、「健康・環境・新興リスクについての科学委員会」は2019年1月14日、新興の健康・環境問題についての声明を発出しました。
この声明は、ヒトの健康及び/または環境に対して今後インパクトを及ぼし得るとSCHEERが同定した、食品以外の分野における14の新興問題について、欧州委員会に注意喚起しています。同定されたリスクには、薬物利用の増加の結果としての排水中の医薬品及び違法薬物の負荷上昇、高齢化、違法な製薬工場からの廃棄物投棄、等が含まれています。また、地表水中の抗生物質の存在は、生態系の機能の変化及びヒトの健康へのリスクを示しているかも知れない、としています。
[JEICによる注記:この声明には、電磁界に関連する問題として、第5世代(5G)携帯電話ネットワークとこれを利用した「モノのインターネット(IoT)」に用いられる超高周波電磁界の野生生物への潜在的影響が含まれています。]
この声明の原文は、以下のURLで確認することができます。
https://ec.europa.eu/health/sites/health/files/scientific_committees/scheer/docs/scheer_s_002.pdf