国際がん研究機関(IARC)が
発がんハザードの同定についてのウェブサイトを更新(Volumes 1-125)
2020.02.21掲載
世界保健機関(WHO)の専門機関である国際がん研究機関(IARC)は、2020年2月18日付で「ヒトに対する発がんハザードの同定についてのIARCモノグラフ」のウェブサイトを更新しました。
これは、「IARCモノグラフVol.123:幾つかのニトロベンゼン類及びその他の産業用化学物質」の全文(オンライン版)の発表に伴うものです(Vol.123の概要版は、2018年11月6日付で発表済みです)。
この評価では、オルトフェニレンジアミン及びその二塩酸塩、2-クロロニトロベンゼン、4-クロロニトロベンゼン、1,4-ジクロロ-2-ニトロベンゼン、2,4-ジクロロ-1-ニトロベンゼン、2-アミノ-4-クロロフェノール、パラ-ニトロアニソール及びN,N-ジメチルアセトアミドが「グループ2B:ヒトに対して発がん性があるかも知れない」に分類されています。
なお、「ヒトに対する発がんハザードの同定についてのIARCモノグラフ」の最新版は「Vol.125:一部の産業用化学中間体及び溶剤」で変更ありません。
電磁界に関する発がんハザードの分類の変更もありません。
JEICによる注記
IARCは、化学物質や喫煙などによって及ぼされる発がんハザードの同定のための調査・研究と、がん対策を推進する機関です。
IARCによる発がんハザードの同定は、対象となる作用因子、例えば、物理的因子、化学的因子、特殊な環境因子等による定性的な評価(発がんハザードの証拠の確かさの程度)をグループ別に分類するものであり、定量的な評価(発がん性の強さ)をするものではありません。
IARCについての更に詳しい情報は、こちらをご覧下さい。