国際がん研究機関(IARC)が
発がんハザードの同定についてのウェブサイトを更新(Volumes 1-127)

2020.07.01掲載

世界保健機関(WHO)の専門機関である国際がん研究機関(IARC)は、2020年6月26日付で「ヒトに対する発がんハザードの同定についてのIARCモノグラフ」のウェブサイトを更新しました。

これは、「IARCモノグラフVol.127:幾つかの芳香族アミン及び関連する化合物の発がん性」の概要版の発表に伴うものです。

この評価では、アニリン(およびアニリン塩酸塩)、o-アニシジン(およびo-アニシジン塩酸塩)、o-ニトロアニソールが「グループ2A:ヒトに対しておそらく発がん性がある」、クペロンが「グループ2B:ヒトに対して発がん性があるかも知れない」に分類されています。

モノグラフVol.127についての情報は、以下のウェブサイトから入手可能です。

なお、今回のVol.127の前に発表されたモノグラフは「Vol.125:一部の産業用化学中間体及び溶剤」でしたが、「Vol.126:アヘン」については未発表(発がんハザード同定のための専門家会合を2020年9月に開催予定)です。

また、電磁界に関する発がんハザードの分類の変更はありません。

JEICによる注記

IARCは、化学物質や喫煙などによって及ぼされる発がんハザードの同定のための調査・研究と、がん対策を推進する機関です。

IARCによる発がんハザードの同定は、対象となる作用因子、例えば、物理的因子、化学的因子、特殊な環境因子等による定性的な評価(発がんハザードの証拠の確かさの程度)をグループ別に分類するものであり、定量的な評価(発がん性の強さ)をするものではありません。

電磁界情報センターでは、電磁波(電磁界)への不安や疑問に対して正確な情報をお伝えし、
多くの方々に電磁波に対する理解を深めていただきたいと考えています。

情報発信

当センターでは皆様に正しい情報をお届けするためにニューズレターの発行やメールマガジンなどを配信しています。

広報ツール・出版物
情報発信へ

お問い合わせ

電磁波や当センターの活動に関するお問い合わせ・ご質問・ご要望を受け付けております。

お問い合わせ
お問い合わせへ