国際がん研究機関(IARC)が
発がんハザードの同定についての
ウェブサイトを更新(Volumes 1-130)

2021.11.22掲載

世界保健機関(WHO)の専門機関である国際がん研究機関(IARC)は、2021年11月17日付で「ヒトに対する発がんハザードの同定についてのIARCモノグラフ」のウェブサイトの「IARCモノグラフで分類された因子、Vol.1-130」のページ
https://monographs.iarc.who.int/agents-classified-by-the-iarc/ を更新しました。

これは、「IARCモノグラフVol.128:アクロレイン、クロトンアルデヒド、およびアレコリン」の全文(オンライン版)の発表に伴うものです(Vol.128の概要版は、2020年11月27日付で発表済みです)。

アクロレインおよびクロトンアルデヒドは工業用化学物質として大量生産されており、また、たばこの煙、環境大気汚染、高温に加熱された一部の調理油中にも存在します。アレコリンはビンロウ(檳榔:漢方薬の一種)の主な有効成分です。IARCの作業部会は、「実験動物における発がん性の十分な証拠」、および「発がんメカニズムの強い証拠」に基づき、アクロレインを「ヒトに対して恐らく発がん性がある(グループ2A)」と評価しました。クロトンアルデヒドおよびアレコリンは、「発がんメカニズムの強い証拠」に基づき、「ヒトに対して発がん性があるかもしれない(グループ2B)」に分類されました。

モノグラフVol.128(オンライン版)についての情報は、以下のウェブサイトから入手可能です。

なお、「ヒトに対する発がんハザードの同定についてのIARCモノグラフ」の最新巻は「Vol.130:1,1,1-トリクロロエタンおよびその他の4つの工業用化学薬品」で変更ありません。

電磁界に関する発がんハザードの分類の変更もありません。

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